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blue
藍色に染まった空は雨模様
湿った空気が身体に
纏わりついて離れない
呼び止めた背中は
止まることはなくて
君の声が遠ざかっていく
戻るはずのない時間を
雨粒に打たれながら
君と過ごした記憶に
さよならを告げた
忘れていく君の声を
繋いでいたその手さえも
君の優しさに甘えていた
沈んでいく夏の思い出
笑っていた記憶さえも
儚げに消えていく
長い夜の向こう側で心奪われた
青に染められた心が
泡みたいに溶けていく
曇り雲が流れ
風と共に消える
愛に触れた日々は何処へ
色褪せない群青の空を
遠く眺めては目を逸らす
出会った事ですら嘘のようで
問いかけた君の答えはわからないまま
擦れ違ったままでいたいわけない
不確かなこと答え合わせがしたいから
もうどうでもいいなんて思わないからさ
また君の好きな人になれたらいい
愛していた君のことを
側にずっといると思った
抱きしめることも叶わないと
変わっていく景色さえも
群青の色していた
此処にはもう幸せはないから
忘れていく君の声を
繋いでいたその手さえも
君の優しさに甘えていた
沈んでいく夏の思い出
笑っていた記憶さえも
儚げに消えていくのかな
さよならを告げた空へ
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